産後うつとは?どんな症状?人ごとではない「産後うつ」

「産後うつ」・・・聞いたことがある方もいると思います。
子供が生まれたあとに、育児に対してうまくいかないと思い込み、次々とネガティブな感情が生まれてしまうことが産後の女性にはあります。

 

私も子供が生まれる前後にこの言葉を初めて聞きました。人ごとではありません。

 

「産後うつ」について書かれていたある記事の一部をご紹介します。

 

子供を産んで幸せなはずが・・・ママたちが「産後うつ」に苦しんでいる

ある調査結果です。
1番が「自殺」、2番が「がん」、そして3番目が「心疾患」となっています。

 

これはなんの順番かというと、2016年までの2年間で、妊娠中や子供を産んでから1年未満に亡くなった女性の死因です。

 

子供を産んで幸せと思いきや、社会環境が大きく変化する中で、母親たちが苦しんでいる現状が見えてきます。

 

【Aさん】

「皿を洗って家事とか片付けをしている時に、ふと突然、疲れたな、もういなくなりたいなとか思うようになった。死んでしまったら楽かなって」

 

Aさんは、4人の子供を育てる母親です。今は、子育てを楽しむ様子が垣間見えますが、3年前、2人目を出産した後は少し様子が違いました。

 

~~産後うつ~~

Aさんは出産から1ヶ月で、里帰りをしていた実家から自宅に戻りました。

 

Q:子育てをお母さんに頼ったりはしなかったのか

「うちの母親には、常々『しっかりした母親であれ』と言われてきました。また、姉から言われた『実家の近くで親に頼って子育てしている人は育児じゃない、親に頼っている人は育児をしていない』という言葉がずっと心に残っていました。親も年取っているので、あまり無理をさせても悪いし、余計頼っちゃいけないって気負ってしまった」

 

頑張らなきゃ・・・焦りから追い詰められ、「うつ」に

新生児とイヤイヤ期に突入した2歳の長男の子育て。そのうえ、夫は仕事でほとんど家にいないという状況で、Aさんの体に変化が出てきました。出産後に発症する、いわゆる「産後うつ」の兆候です。

「眠いのに眠れない」「とにかく物忘れがひどい」「何もやる気が起きない」

そして「途方もない絶望感」に・・・。

 

【Aさん】

「しんどいしんどいとは思っていても、そこまで深刻な問題だとは捉えていなくて、だけど、頑張らなきゃ、頑張らなきゃとしか思っていなかった。でもできないって焦りばかりがつのっていました」

 

追い詰められたAさんは、「死にたい」と考えるようになり、その後「うつ」と診断されました。

 

がんや心疾患を上回る、妊産・産後1年未満の自殺

2018年9月、厚生労働省が「産後うつ」にも関係する、ある研究結果を初めて発表しました。

 

調べたのは、2015年から2016年の2年間、その結果、妊娠中や産後1年未満に死亡した女性「357人」のうち、自殺が最も多く、少なくとも「102人」いたということです。これはがんや心疾患を大きく上回っています。

 

妊娠・出産での「体の変化」が、「心」にも影響する

「産後うつ」が自殺の大きな要因の一つになっているということですが、なぜ、出産した後に「うつ状態」になるのでしょうか。

 

【京都大学教育学研究科・明和政子教授】
母親の側が出産・妊娠を終えたときに、女性ホルモンが急激に変化します。そういった体の仕組みの急激な変化によって、心にも影響が出るという考え方が一般的です」

 

明和教授によると、排卵・妊娠の維持に不可欠な「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌量が、出産後は急激に減少します。それに連動して、「セロトニン」という、睡眠や自律神経の働きを調整し、精神を安定させるホルモンの分泌量も減少。その結果、不安が高まったり、孤独を感じたりするということです。

 

時代の変化と共に「子育て環境」も変わっているはずなのに・・・

さらに、出産で弱った体に「現代社会」の抱える問題が追い打ちをかけると指摘します。

 

~~核家族&ワンオペ育児~~

【京都大学教育学研究科・明和政子教授】
「共同教育のパートナーであってほしいお父さんも、なかなか育休をとることがむずかしい。おじいちゃん、おばあちゃんも遠くに離れています。子育て環境がこれまでに無いくらい劇的に変わったから、無理が生じて当たり前。根本的な理由を社会が理解しない限り、孤立育児って本来おかしいよねって社会が理解しない限り、心に様々なストレスを抱えるお母さんが多くなるのは今後も目に見えている」

 

以上が記事の抜粋になります。

 

確かに私の家族の環境も、私が平日は遅くまで仕事、祖父母も遠い場所にいるため、基本的に家事育児はヨメが一人でこなしていました。目に余る行動や言動もありましたが、これらによる弊害もあったかもしれません。

 

しかも実際にケンカの過程で自殺を示唆する発言や行動もあったので、決して人ごとではないと思います。
このときはヨメもそうかもしれませんが私も本当にしんどかったです・・・。

 

私が幼少の頃はこういった概念はなかったのではと思います。
核家族化、女性の社会進出も遠因になっているのかは分かりません。
私はヨメに、育児についてとやかく言ったり、プレッシャーをかけることなどまずありません。
ヨメが率先して情報収集し、前向きに育児に取り組んでいるからです。
自分でプレッシャーをかけてしまっているのか、真面目すぎる女性がなってしまうのか・・・いろいろと考えてしまいます。

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